『沖縄プチ移住のススメ 暮らしてみた3カ月』

沖縄プチ移住のススメ

033『沖縄プチ移住のススメ 暮らしてみた3カ月』

■2017年7月刊/定価756円
■光文社 知恵の森文庫


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家族が増えたことをきっかけに沖縄へのプチ移住を実行。那覇と、宮古島に家族で住んでみました。南の島での束の間の住居の探し方や、クルマを持ち込む方法、ご近所づきあいのコツ、ご当地食材での自炊術など、期間限定の楽園生活を実践するためのヒントを余すことなく紹介しています。旅ではないけれど、旅するように暮らしてみた3カ月の記録。

■刊行に寄せて(2017年6月16日・FBページより)

いよいよ発売になります! 今回は海外ではなく国内、しかも旅とは違うテーマの1冊です!

[紹介文] 地方移住に憧れる人は少なくない。人生をかけた移住ではなく、まずは旅の延長線上としての「プチ移住」がいい。数々の海外旅行をしてきた旅行作家が、妻の育児休暇中、一家で沖縄に〝住んでみた〟。ゆるくて温かいウチナーンチュとのふれあい、沖縄特有のB級グルメと時節の風習、適度に便利で快適な生活……。最短1カ月からでもOK。「ちょこっと暮らし」でこんなに楽しい!

いつもの旅行記と同じノリで書いたが、ジャンルとしては旅本ではなく、移住本になる。沖縄に3ヶ月住んでみた。那覇に2ヶ月、宮古島に1ヶ月。その滞在記である。

沖縄移住をテーマにした本はたまに見かけるが、それらと本書が決定的に異なるのは「短期」移住であることだ。最低1カ月ぐらいから、長くても3カ月程度で可能なちょこっと暮らし。本書では「プチ移住」と呼んでいる。永住となるとハードルは高いものの、お試しで住んでみるにはちょうどいい期間だと思う。

沖縄へ住むことにしたきっかけは、子どもが生まれ、奥さんが育児休暇に入ったことだった。彼女は会社勤めである。東京にいなくてもいいのなら、かねてより憧れだった沖縄暮らしをしてみよう――そう、思い立ったわけだ。

これまで海外だけでなく、国内も積極的に旅してきた。中でも最も訪問回数が多いのが沖縄だ。内地にはない独自の生活習慣や、南の島らしいゆるい雰囲気が気に入って、足繁く通ってきた。自分としてはタイや台湾へ行くのと似たような感覚なのだが、国内という時点で子連れとしては大きな安心感もある。

僕たちが暮らしたのは2015年12月~2016年3月頃。狙ったわけではないが、結果的に冬季に暖かい南国へ逃げるような形になった。冬の沖縄に短期移住する人を「避寒族」と呼ぶそうだが、多くはリタイアした世代の人たちで、我が家のような現役世代は珍しい。

暮らすように旅するのではなく、旅するように暮らす。束の間の空白時間を利用した移住と考えると、これまで自分が実践してきた世界一周や週末海外などと目指す方向性は同じだとも言える。ストイックなやり方ではなく、現実的に可能な範囲で夢を叶えていくスタイルである。

・マイカーかレンタカーか?
・本島と離島では何が違う?
・家具付きマンスリー物件、一日あありの賃料は?
・ご近所づきあい、うまくいく?

本の帯にはこんな文言が並んでいる。同じような体験をしてみたい人たちのために、実用的な情報を盛り込んだが、本全体として見ればエッセイ=読み物としての要素が強い内容に仕上がった実感はある。

それも、言うなれば「日常エッセイ」である。旅をしていると次々とおもしろい出来事に遭遇するが、日常となるとそうもいかない。毎日同じ電車に乗って、同じ駅で降り、同じスーパーで買い物して帰る日々をどうおもしろく書くか。自分としては新しいチャレンジだったのは確かだ。電車といっても、沖縄なのでゆいレールなのだけれど……。

最後にひとつ補足しておくと、カバーの海の写真は下地島で撮ったもので、帯をはずすとその下には自分を含め、我が家のメンバーが隠れキャラのように写っている。沖縄の陽射しは半端なく強く、そのせいで子どもが仏頂面になっていたりして、我ながら突っ込みどころたっぷりというか、見るからに家族の記念写真といった感じで少々気恥ずかしかったりもするので、ここではひとまず帯付きの画像をアップしておきます。

https://www.facebook.com/photo/?fbid=1811398958939025

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